
バレンシアでのF1合同テストを前日に控え、日本代表の小林可夢偉が所属するザウバーチームが新型マシン『C30』を発表した。
キミ・ライコネン、フェリペ・マッサらを輩出した名門チーム「ザウバー」
BMWの撤退劇もありF1からの離脱の危機にあったがオーナーのザウバーの手によってぎりぎりのところで復活するという形でF1での本格参戦を再開。
シーズン序盤はマシントラブルなどで苦労したものの、少ない資金で効率よくマシン開発を進め、さらに小林可夢偉の努力もあり、終盤戦ではポイント獲得常連チームになる活躍を見せた。
そのザウバーチームが満を持して投入したマシン「C30」。
報道陣の前に姿を現したマシンを見て、まず驚くのが「スポンサーロゴの多さ」だ。
昨年カムイのマシーンは真っ白でスポンサーロゴはないに等しかったが、
今年は多くのメキシコ系企業がザウバーのスポンサーとなっており、その影響で可夢偉のチームメイトにセルジオ・ペレスが起用されている。
また、気になるマシンの形状にも、フロント部分を中心に大きな改良が見られる。特にフロントノーズは高い位置に取り付けられたフロントノーズは、昨年以上に丸いデザインになっており、昨年のチャンピオンカー「レッドブル:RB6」を少し真似た形状に見える。
今回のC30開発の総責任者だったテクニカルディレクター(技術責任者)のジェイムズ・キーは「このC30の開発テーマは、“前作C29の弱点を消すこと”だった。今年はKERS投入やタイヤメーカー変更など、色々と変更しなければいけない箇所が多く、その中で考えられる状況に、一番柔軟に対応できるマシンを製作する事を常に心がけていた」とコメント。
昨年、特にシーズン前半を中心に、路面の凹凸に過敏に反応したり、長い直線と低速コーナーの組み合わせになっているサーキットで強さを発揮できなかったザウバーC29のマシン。そういった部分も含めた弱点克服をし、シーズンを通して安定したポイント獲得が出来るマシンに仕上げたようだ。
発表会後、昨年の実績を認められ、晴れて“チームのエース”に抜擢された小林可夢偉が報道陣向けのお披露目走行を担当。
日本だけでなく、世界中のF1ファンが、彼の2011シーズンの活躍に期待をしている。
発表会でも「昨年はルーキーとしての参戦だったけど、今年はチームのリーダーとして、みんなを引っ張っていく立場にある。そして、その準備をしなければならない。」と、意気込みをコメント。
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